遺品査定士とは|取得するメリット・認定までの流れ&仕事内容と役割・遺品整理士との違いについて紹介
昨今、高齢化や核家族化に伴って需要が増加している遺品整理。なおこれを受けて、遺品整理とあわせて遺品の査定や買取に関しても需要が増加しています。そこで遺品整理業をおこなう上で持っておきたいのが、この遺品の査定や買取を適切におこなえることを証明する遺品査定士という資格。
遺品整理業をおこなう上では、この資格を持っていることで仕事受注件数の増加、そして1件あたりの収益を伸ばすことが期待できるのです。ただこの遺品査定士資格、2014年と比較的最近設定されたものであることから、詳しくはよく知らないという方もいるでしょう。そこで本記事ではこの資格に関して、持つことのメリットについてを詳しく、加えて概要や取得方法などもご紹介していきます。
1.遺品査定士とはどんな資格?
遺品査定士とは、私たち遺品整理士認定協会が認定している資格です。冒頭でもお伝えしたように遺品整理において、遺品の査定や買取を適切におこなうことができることを証明するものとなります。
遺品整理そのものの需要が増加したことによって、この遺品の査定や買取に関しての需要も増加したということはすでにお伝えしました。ただ急速に需要が増加した一方で、遺品整理自体についてはもちろんこの遺品の査定や買取ということに関しても、従事者の法律知識の不足や依頼者への対応が不適切であるという問題が発生してしまったのです。
その結果、いわゆる悪徳業者と呼ばれるようなところの存在を促してしまうことに。そしてこのような悪徳業者による被害も散見され、実際に遺品に対して不当な値段の査定をつけられてしまったり、依頼者の想いを無視したりするようなトラブルも発生しているのです。
このような問題を改善するために設定されたのが、遺品査定士資格になります。つまりこの資格は、遺品の査定や買取、また関係する法律などを含めた専門知識、そして依頼者へ寄り添う気持ちなどを学んだプロを養成するためのものであるということ。そしてこれにより、業界としての健康育成を目的としているのです。
2.遺品査定士資格を取得するメリット
ここまでで、遺品査定士という資格の概要についてはわかっていただけたでしょう。では、遺品整理業をおこなう上でこの資格を持っていることにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
結論から見てみましょう。遺品整理業をおこなう上で遺品査定士資格を取得するメリットは以下のとおりです。
仕事受注件数の増加が期待できる
1件あたりの収益を伸ばすことが期待できる
それぞれを以下で詳しく確認していきましょう。
仕事受注件数の増加が期待できる
まず遺品整理業をおこなう上で遺品査定士資格を取得することで得られるメリットとしては、仕事受注件数の増加が期待できるということがあげられます。
昨今、遺品整理の需要が増加していること、またこれにあわせて遺品の査定や買取に関しても需要が増加していることはすでにお伝えしました。なおこの遺品の査定や買取の依頼をしたいと考えている人の割合は、遺品整理自体を依頼したいと考えている人の約75%といわれています。
つまり、遺品整理そのものと遺品の査定や買取をあわせて依頼したいと考えている人が多いということ。そのため、これらのいずれにも対応可能であることを認知してもらうことで仕事受注件数の増加が期待できるということです。
ただここで思い出していただきたいのが、遺品整理業界には悪徳業者も存在するということ。依頼者からしたら、当然悪徳業者ではなく優良業者を利用したいはずですよね。
そこで依頼者の信頼を獲得できる要素のひとつとなるのが、遺品査定士資格を持っていることになります。遺品査定士資格を持っていることで依頼者は安心して利用できる業者であると判断してくれ、結果として仕事受注件数の増加に繋がることが期待できるのです。
1件あたりの収益を伸ばすことが期待できる
遺品整理業をおこなう上で遺品査定士資格を持っていることは、1件あたりの収益を伸ばすことが期待できるというメリットもあります。つまり、前述で触れた仕事受注件数が増加することに加えて、その仕事1件ごとの収益を伸ばせるということです。
遺品の査定をして買取をおこなう場合、そこでこの流れは終わりではなく、その後は売却することになるでしょう。つまりここで、仕事1件のなかで遺品整理自体とは別でも収益を伸ばすことができるのです。
ただこのように、いわゆる中古品の売買をおこなう上では古物商許可証も必要となってくるため、このことは頭に入れてきましょう。この古物商許可証は、営業所を管轄している警察署へ行き、そこで必要書類の提出と手数料の支払いをすることで取得の申請をおこなうことが可能です。取得は比較的しやすいといわれているため、収益をしっかりと確保するためにも申請はしておくようにしましょう。
3.遺品査定士資格の認定までの流れ
遺品査定士資格の概要、また認定を受ける上でのメリットについて知ったところで、より取得したいと考えるようになった方もいることでしょう。そこでここでは、実際に遺品査定士資格を取得する方法についてご紹介していきます。
なおすでにお伝えしているとおり、この遺品査定士資格は私たち遺品整理士認定協会が認定しているものです。そのため、資格取得も弊協会にておこなっていただくことになります。
遺品査定士資格養成講座にお申し込みをいただき、レポート試験に合格をすることで認定を受けることが可能です。大まかな流れとしては以下のようになります。
①申し込み
②教材到着・レポート試験
③合格通知
なお、ぞれぞれのステップについては以下で詳しく解説していきますね。
①申し込み
お申し込み関しては、以下の電話番号もしくは専用フォームから弊協会にお問い合わせをいただくことでおこなうことができます。
電話番号:0123-42-0528
なお、お申し込みあたっての申込資格や取得までに要する期間、また費用などは以下のようになっているので、ご確認ください。
概要 | |
申込資格 | どなたでも可 |
取得までの目安期間 | 約2か月 |
受講料 | 25,000円 |
会費 | 7,000円(2年間有効) |
②教材到着・レポート試験
この遺品査定士資格養成講座は、通信という形でおこなわれるものとなります。そのためお申し込みが完了したら教材が届きますので、これを使用して学習を進めてください。届く教材は以下のとおりです。
教本
資料集
問題集
上記の教材を使用しての学習が完了したら、最後にレポート試験をおこなっていただきます。そしてこれを弊協会にWeb上で、もしくは郵送で送っていただくことで遺品査定士資格養成講座の受講過程は完了です。
③合格通知
提出いただいたレポート試験が基準を満たしていれば、合格となります。合格すると認定証書が届き、遺品査定士資格を取得していただくことが可能です。
遺品査定士資格の認定までの流れは以上となります。上記のように、比較的簡単なステップで資格取得をおこなうことが可能です。また期間に関して、2か月では足りないという場合には無料で延長することができるため、都合にあわせて取り組むこともできますよ。
遺品査定士資格の認定を受けたいという方は、以下より弊協会にお問い合わせください。
電話番号:0123-42-0528
4.遺品査定士の仕事内容・役割
さて、ここまでは遺品査定士資格の概要や取得するメリット、また認定を受けるまでの流れについてご紹介してきました。なおそのなかで、なんとなく遺品査定士としての仕事や役割についてはイメージができている方もいるかもしれませんが、ここで改めて詳しくご紹介していきます。
遺品査定士の仕事はここまででも触れてきたように、簡潔にいえば故人が残したものの買取を適正な値段で査定をしておこなうことです。なお、その遺品のジャンルは非常に多岐にわたるでしょう。しかし、それらにしっかりと対応することが遺品査定士の仕事となります。
なかには自分では対応できないという遺品があるかもしれませんが、そういったものに関しても各ジャンルの鑑定士や専門家と連携を取りながら、適正な値段で査定をしていくのです。そしてここで大切となるのが、依頼者の気持ちにしっかりと寄り添うということ。またこのことは、遺品査定士の役割のひとつでもあるのです。
すでにお伝えしているとおり、依頼者のなかには悪徳業者に遺品を不当な値段で査定されてそのまま買取をされてしまうというトラブルも発生しています。このように依頼者が悲しむことのないように、しっかりと寄り添った上で査定をすること、そしてこれに納得してもらった上で買取をおこなうことが非常に大切となるのです。
なお、この買取をおこなったものを次の購入者に繋げるということも遺品査定士の役割のひとつとなります。ちなみにこれには、リサイクルやリユースという単に利用可能なものを社会で循環させるということに加えて、遺品の想いを繋げるという意味も含まれているのです。
このように遺品査定士の仕事としては故人が残したものを適正な値段で査定をして買取をおこなうということになりますが、そこには依頼者にしっかりと寄り添う、そして想いを次に繋げるという役割があります。
5.遺品整理士との違いとは?
遺品整理に関する資格のなかで、遺品査定士ではなく遺品整理士というものを目にしたり耳にしたりすることも多いでしょう。遺品整理士に関しても私たち遺品整理士認定協会で認定している資格のひとつなのですが、なかには遺品査定士と混同してしまっている方も多いようです。
そこでここでは、遺品査定士と遺品整理士の違いについて簡単にご紹介していきます。
遺品整理士とは
前述にもあるように、遺品整理士というのも弊協会が認定している資格のひとつです。これは簡単にいうと、遺品整理のプロを証明するものとなります。
遺品整理というのは、故人が残したものを必要とするものと処分する不用品とに仕分けをすること、そして後者のものを適切に処理することがメインの仕事です。遺品整理士はこれらの仕事において必要となる、故人が残したものに対して供養という視点で取り組む姿勢、そして不用品を処分する上で関係してくる廃棄物処理法やリサイクル法、また古物営業法といった法律を含む専門知識を学んだプロフェッショナルのことを指します。
なお、こちらの資格に関しても設定された背景は遺品査定士の場合と同様です。遺品整理の急速な需要増加によって業界のルールの整備が追いついていないことに対して、秩序をもたらすために設定されました。
つまり、遺品査定士と遺品整理士の違いを簡単にまとめると以下のようになります。
遺品の査定と買取に関するプロ
遺品の整理と不用品の処分に関するプロ
遺品整理業をおこなうなら遺品整理士資格も取得すべき
遺品査定士と遺品整理士の違いについてはわかっていただけたでしょう。なお遺品整理業をおこなうという場合に関しては、この遺品整理士資格も弊協会にて認定を受けることがおすすめです。
というのも、以下のようなメリットがあるため。
遺品整理のノウハウを学べる
弊協会からある程度仕事の紹介を受けられる
依頼者の信頼を獲得しやすい
遺品整理士資格の取得を目指すなかでは、故人が残したものに対して供養という視点で取り組む姿勢、また関係する法律を含む専門知識を学ぶことができます。さらに認定を受けると弊協会へ加盟いただくことができるようになるのですが、そこでは開業支援や現場研修などのセミナーを受けていただくことができるようになるのです。このように、遺品整理士資格を取得することで業界のノウハウを学ぶことができます。
また前述のように弊協会に加盟いただくことによって、ある程度の仕事のご紹介をさせていただくことができるのです。このことは、とくにこれから遺品整理業をおこなう場合や開業するという場合には非常に安心できるポイントといえるでしょう。
そしてこれは遺品査定士資格と同じことになりますが、遺品整理士資格を持っていることで依頼者からの信頼を獲得しやすくなるということもいえます。またこれによって、集客がアップすることも期待できるのです。こういったメリットがあることからも、遺品整理業をおこなうという方にはぜひ認定を受けていただきたい資格となっています。
さらに詳しい遺品整理士の情報は「遺品整理士とは|資格取得のメリット・申し込み~認定までの流れ&仕事内容・将来性について解説」にまとめました。
こちらもあわせてご参照ください。
6.まとめ
遺品査定士資格というのは、遺品の査定や買取に関するプロを証明するものとなります。なおそんなこの資格は、遺品整理業をおこなう上では仕事受注件数の増加やその仕事1件あたりの収益を伸ばすことが期待できるため、ぜひ取得していただくことがおすすめです。
本記事でご紹介した、遺品査定士の仕事内容や役割などを頭に入れ、取得を目指しましょう。なお遺品査定士資格の取得をしたいという方は、認定をおこなっている私たち遺品整理士認定協会へぜひお問い合わせください。
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