想いが込められた遺品など、魂が宿るものとされている品物に、礼を尽くし、浄火によって天界へ還すという行為を、お焚き上げといいます。
日本では古代から、神仏化した品物や擬人化した品物などを丁寧に扱う風習があり、神棚や仏壇、人形などを粗末にしてはならないと伝えられて来ました。
お焚き上げの儀式は、従来、神社や寺院に依頼するのが一般的でありましたが、現在では環境問題への配慮から、境内での焼納、いわゆる野焼きを控える神社や寺院も増えている為、遺族がお焚き上げを望む場合には、実施が可能なお寺や施設を探して望むように対応することが必要です。